建築施工管理技士は国家資格であり、資格取得のためには1級または2級建築施工管理試験に合格する必要があります。
「将来は建設業界で働きたい」
「建築業界でキャリアアップをしたい」
このように考えて、建築施工管理技士の資格取得に挑戦しようと思っている方も多いでしょう。
そこで気になるのが、建築施工管理技士の試験の難易度や試験内容だと思います。
この記事では2級建築施工管理技士に焦点を当て、試験の難易度や試験対策についても詳しく解説していきます。
勉強方法がわからなかったり、勉強時間がなかなか取れないなどの不安があるかもしれませんが、
近年は無料で勉強ができるアプリなどもあるので工夫次第で独学でも充分取得が可能です。
効率的に勉強ができるおすすめのスマホアプリもご紹介しますので、ぜひお読みください。
【目次】
2級施工管理技士試験の難易度について
・第一次検定の試験概要
・第一次検定過去の合格率
・第二次検定の試験概要
・第二次検定過去の合格率
・2級施工管理技士の試験の難易度はそう高くない
2級建築施工管理技士の受験に必要なこと
・受験資格
・受験料
建築施工管理技士2級試験に合格するには
・模擬試験の利用
・無料アプリを利用してスマホで効率的に勉強!
・受験に対しての心構え
まとめ
2級建築施工管理技士は「第一次検定」と「第二次検定」に分かれていて、両方に合格することで取得できる資格です。
難易度についてわかりやすい指標が「合格率」になると思いますので、それぞれ第一次検定と第二次検定の概要と合格率を見てみましょう。
第一次検定はマークシート方式で行われ、試験時間は2時間30分。合格基準点は「得点が60%以上」となっています。
出題される問題数が40問ですので、つまり正答数が24問以上であれば合格になります。
出題科目は次のようになっています。
・建築学:出題数 14問(回答形式:四肢択一)
・共通:出題数3問(回答形式:四肢択一)
・施工:出題数11問(回答形式:四肢択一)
・施工管理法:出題数10問(回答形式:四肢択一)
・能力問題:出題数4問(回答形式: 四肢択一)
・法規:出題数8問(回答形式:四肢択一)
令和4年前期の第一次検定の合格率は「50.7%」でした。
合格率は年々上昇傾向にあり、過去5年を見ると
平成30年では「26.8%」
令和1年は「32%」
令和2年では「35%」
令和3年では「49%」となっています。
過去5年の合格率を平均すると40%ほどになります。
第二次検定はマークシート方式に加え「記述式」が含まれてきます。
試験時間は2時間で、合格基準は第一次検定と同じく「得点60%以上」なのですが、出題問題数は5問で配点は公開されていません。
出題科目は次のようになっています。
施工管理法:2問(回答形式:四肢択一)
能力問題:3問(回答形式:記述)
第二次検定は令和3年では「52.9%」となっており、第一次検定と同じ位の数字になっていますが、過去の年のトータルでみると第一次検定より合格率は低めになっています。
平成29年で「28.9%」
平成30年で「25.2%」
令和1年で「27.1%」
令和2年で「28.2%」となっており、
過去5年を平均すると合格率は30%ほどとなります。
(※第二次検定の合格率は、「第一次検定及び第二次検定同日受検者のうち第一次検定合格者」と、「第二次検定のみ試験受検者」の実際の受検者を合計した数値を元に算出)
2級建築施工管理技士の試験の合格率は、その年によって意外とばらつきがありますが、平均すると合格率30%程度と考えるといいでしょう。
この数字を見て、これなら私でも頑張れば取得出来そうと思ったのではないでしょうか?
これはその通りであり、国家資格として2級建築施工管理技士の試験は決して難易度が高い部類ではありません。
2級施工管理技士はあなたの努力次第で、充分に取得可能な資格なのです。
ここでは2級建築施工管理技士の試験を受けるために必要なことをお伝えしていきます。
建築施工管理技士2級の受験資格ですが、第一次検定は満17歳以上であれば誰でも受験できます。
しかし第二次検定の受験には実務経験が必要なことに注意が必要です。この実務経験の期間は最終学歴によっても変わってきます。
(ご自身の最終学歴に関する「指定学科」かそうでないかは、下記URLより確認できます)
https://www.fcip-shiken.jp/about/shitei.html
【最終学歴別の受験資格】
・学歴なし
8年以上の実務経験を有する者
・高等学校、専門学校専門課程
卒業後3年以上の実務経験を有する者
(指定学科以外の場合:卒業後4年6か月以上の実務経験を有する者)
・短期大学、5年制高等専門学校、専門学校の専門士
卒業後2年以上の実務経験を有する者
(指定学科以外の場合:卒業後3年以上の実務経験を有する者)
・大学、専門学校の高度専門士
卒業後1年以上の実務経験を有する者
(指定学科以外の場合:卒業後1年6か月以上の実務経験を有する者)
第一次検定、第二次検定ともに受験料がそれぞれ10,800円(税込み)かかります。
建築施工管理技能士2級試験に合格するために必要なことについてお伝えします。
模擬試験は、本番の試験に近い環境で試験に対する自信を養う上で有効な方法です。
模擬試験を利用することで、試験形式や問題の難易度に慣れるだけでなく試験中の時間管理や答え方などのスキルを磨くことができます。
試験前には何度か模擬試験をして、自分の試験対策の課題点を見つけましょう。
模擬試験は教材やテキストなどの問題集を利用して行うほか、インターネット上にも様々な模擬試験が公開されているため、無料で利用することもできます。
また次に紹介するアプリなどを利用して模擬試験を行ってもよいでしょう。
通勤や休憩時間などの空き時間には、スマホやタブレットのアプリを使って勉強するのが有効です。
スマホアプリでは隙間時間を利用して効率的に勉強ができるし、教材やテキストを持ち歩く必要がありません。
アプリには無料のものから有料のものまで様々な種類がありますが、無料のものでも充分素晴らしいものがあります。
無料のアプリでおすすめのものをいくつか紹介します。
■2級建築施工管理技士|資格試験学習アプリ
https://apps.apple.com/jp/app/id1614589302?ign-mpt=uo%3D4
面倒な操作が不要でタップだけでサクサク進みゲーム感覚で楽しめます。空いた隙間時間を利用して勉強するには最適なアプリです。
途中で中断したとしても途中からまた始められる、また自分のレベルに応じて問題を解けるため利便性が高く口コミ評価も高いです。
■2級建築施工管理技士2022年度対策アプリ
https://apps.apple.com/jp/app/id1557586349?ign-mpt=uo%3D4
過去7年分の解説付きの過去問題集が収録されたアプリです。
分野ごとに解くことができるので、苦手なところを集中的に勉強することができます。
■建築施工管理技士 2級試験対策 2022年版 過去問 解説付
https://play.google.com/store/apps/details?id=apps.dream.fantastic.kentikusekou2
スマホアプリを利用して毎日コツコツと過去問を解くことを習慣にすることで、試験に合格するためのスキルを磨くことができます。
受験に対しての心構えとしては、まず自分のモチベーションを高めることが重要です。
試験の意義や目的を明確にし、自分が受験する理由を意識しましょう。
次に充分な準備をすることが大切です。
試験対策に必要な時間を見積もり、スケジュールを立てましょう。
学習に必要な教材や資料を用意し、毎日の勉強を続けることが大切です。
また、時にはストレスを感じることもあるかもしれませんが、そんな時は思い切って好きなことをするなど気分転換をしたりして、心身をリフレッシュすることが大切です。
試験当日には試験会場に早めに到着し、試験前には余裕を持って準備をすることで落ち着いて取り組むことができるでしょう。
2級建築施工管理技士の資格は、スキルアップやキャリアアップに役立ちます。
2級建築施工管理技士を取得すると一定の評価を得られるだけでなく、資格手当なども支給しているところも多く、昇進や昇給のチャンスを増やすことができます。
建築業界へと転職を希望する方にとっては、この資格を持っていることは条件交渉にも有利に働くでしょう。
試験の難易度はそれほど高くなく、努力次第では充分に取得が可能な国家資格です。
建築に関わる仕事をしていてさらにレベルアップを目指したい方、これから建築業界で働きたいと思っている方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
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