コラム

2023/03/09

2級施工管理技士の実地試験対策。出題傾向や合格率まとめ

2級建築施工管理技士は、建設工事現場で主任技術者として働くことができます。

 

資格を有することで、ハウスメーカー、建設会社など多くの活躍できる場があり、2級建築施工管理技士が多く在籍している企業は、技術的能力の評価点が加算されて、施工技術や管理能力に優れた優良な企業としてアピールすることができます。

 

そういう意味では、資格取得者の市場ニーズは高まっており、有資格者の昇給や昇進も期待ができる現状があり、2級建築施工管理技士の資格を取得する動きも活発になっています。

 

そこでこの記事では、

2級建築施工管理技士実地試験の難易度や合格率、試験の傾向や対策、試験の勉強方法などについて解説していきます。

 

目次

 

  1. 2級建築施工管理技士とは

 1-1 2級建築施工管理技士の職務

  1. 2級建築施工管理技士試験について

 2-1 どんな試験?(合格率)

 2-2 試験問題の傾向

  1. 2級建築施工管理技士試験対策

 3-1 資格取得のための勉強方法例

  3-1-1 過去問題に取り組む

  3-1-2 動画教材を利用する

  3-1-3 通信講座や講習機関を利用する

  1. まとめ

 

■2級建築施工管理技士とは

2建築施工管理技士は、建設現場の施工計画の作成や現場での工程管理、安全管理、品質管理など建設工事全体の管理と監督を行います。

これ以外にも、建設依頼者や現場スタッフとの打ち合わせ、作業工程を把握しながらの建設資材の発注、予算管理、事務処理など、その業務は非常に多岐に広がります。

 

◇2級建築施工管理技士の職務

建築施工管理技士には1級と2級があり、仕事内容に違いはさほどありませんが、扱うことのできる工事現場の規模に多少の違いがあります。

1級の場合は、主任技術者・監理技術者になる事が可能ですが、2級では主任技術者までの資格であることから、建設工事の規模に上限があります。

 

ちなみに2級建築施工管理技士では、1級が担当できる超高層マンションや大型ショッピングモール、公共施設といった大規模な案件ではない、規模が中小の建設工事を扱うことになります。

ただ、受験資格の条件の実務年数などを考えますと、まずは2級建築施工管理技士の資格を有し、1級を目指すことが取得効率の良い選択となります。

 

■2級建築施工管理技士試験について

試験について、まず考えるのが「いつから、勉強を始めるといいのだろうか」と言うことではないでしょうか?

どのような試験でも、少しでも早い時期から準備を行い、勉強スケジュールを立てておきたいと考えるのが一般的です。

そこで、試験の概要についてご紹介をしていきます。

 

◇試験の概要と合格率

建築施工管理技士の試験は、1級・2級ともに受験資格があり、どちらも実務経験がないと受験することができません。

試験は、1次検定(施工管理を適切に行うために必要な基礎知識)と 2次検定(主任技術者として施工管理を適切に行うために必要な応用能力)に分かれています。

1次検定に合格すると「技士補」として、監理技術者の補佐業務を担当できますので、実務経験も積みやすくなっていきます。

 

2級建築施工管理技士の検定試験は、例年6月、11月の2回行われます。

1次検定は17歳以上であれば受験可能ですが、

2次検定に関しては受験種別と職種、最終学歴や実務経験によって、受験資格が変わりますのでしっかりと確認しておきましょう。

 

試験の概要については「一般財団法人 建設業振興基金 2級建築施工管理技術検定」をご参照ください。

 

2級建築施工管理技士の全国受験合格率は、一般財団法人 建設業振興基金発表の2022年11月13日(日)に実施された結果から見ますと、

「1次検定」49.0%、

「2次検定」52.9%となっているようです。

数値だけで判断すると、ほぼ受験者2人に1人は合格している結果が出ていますので、しっかりと対策をして勉強に励めば合格を獲得するのは実現可能です。

 

◇試験問題の傾向

試験は1次検定と2次検定にわかれており、

1次検定での出題内容は共通科目として、

①建築学(環境工学、一般構造、構造力学、建築材料、設備その他)

②施工(建築、躯体、仕上げ)施工管理法(施工計画、工程管理、品質管理、安全管理)があり、そして、選択科目として法規と応用力問題(躯体、仕上げ)が出題されます。

全部で50問の設定となっていて、このうちの40問を選んで解答していきます。

 

2次検定は1次検定と異なり記述式で、「施工経験記述」「施工用語」「工程管理」「法規」から1問ずつ、受検種別に「建築」「躯体」「仕上げ」から1問の計5問が出題される傾向になっていますが、毎年出題内容に変化がありますので、幅広く学習をしておくことが必要です。

 

■2級建築施工管理技士試験対策

2級建築施工管理技士の資格取得の試験勉強は、実務経験を積み上げていて豊富に知識を得ている方や、他の施工管理技士の資格を持っている方などは知識もあることから、学習時間が少なくても合格できるかもしれませんが、実務の経験値が浅い方は、きちんとした学習時間を設けて臨むべきでしょう。

その理由は、先の試験の出題傾向でもお分かりのように、出題内容が広範囲に広がっており覚えることが多岐にわたっているからです。

 

もちろん、仕事と並行して資格取得の勉強をするわけですから、業務が忙しくなれば学習時間をなかなか確保できないということもあるでしょう。

そのために、そのような状況の時のために対対応できるように、試験日から逆算して余裕を持って勉強のスケジュールを立てておくことが大切になります。

 

また学習は、デスクに向かって行う時間以外にも、時間を有効活用することをおすすめします。

たとえば、通勤中や仕事の休憩中などのチョットした時間を使い、スマートフォンなどで用語を覚えるとか、過去問題に取り組むなどを実践すると良いでしょう。

 

◇資格を取得のための勉強方法例

1.過去問題に取り組む

まずは、試験についてその全貌を把握することが必要です。

そのために、2級建築施工管理技士資格試験の過去問題に取り組むことが必要です。

試験の出題問題の構成や、どのような傾向の問題が過去に出たかなどを把握して、その過去問題を何度も解くことで自分の弱点(苦手分野)や、得意とする内容なども理解ができます。

弱点となる分野は、当然ながら重点的に勉強するために時間をかけて行い、苦手でだからとあきらめてしまうのではなく、少しでも得点を獲得するために繰り返し過去問題を解いていきましょう。

 

2.動画教材を利用する

勉強する材料としては、先の過去問題を解くことや参考書を繰り返し読み覚えていくなど以外に、2級建築施工管理技士の資格取得のための動画教材を使用するのもおすすめです。

動画教材ならいつでもスマートフォンなどで視聴ができますので、勉強時間の効率的な使い方にもなります。

見て聴いて覚える学習方法は気分転換にもなりますし、何よりも自分のペースで何度も繰り返し学習することも可能ですので、繰り返し視聴して苦手分野を克服していきましょう。

 

3.通信講座や講習機関を利用する

試験対策専用の通信講座を自宅学習することを基本にして、時間と費用に余裕があれば実際に建築施工管理技士の講習機関へ通学して、学ぶという方法も合格を目指すうえで良い選択のひとつでしょう。

講習機関であれば、受験する仲間もできるので励まし合い勉強に打ち込めると思いますし、試験対策専門の講師などに勉強の仕方などを相談することもできるかもしれません。

 

■まとめ

2級建築施工管理技士の資格取得のため、独学で過去問に取り組み動画教材を活用して、講習を受けてみるなど勉強方法はさまざまあります。

それぞれの方法は、試験までのスケジュールやご自身の性格にマッチした方法を選ぶことが長続きするコツです。

 

資格を取得することで、担当できる業務の幅も広がり昇給や昇進の期待もあるかもしれません。

試験勉強範囲は広範囲ですが、的確に学んでいけば合格することは、合格率を見ても驚くほど難しいわけではありません。

ぜひ、計画的に試験勉強をスタートさせて合格を目指しましょう。

 

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