コラム

2023/03/09

建設業界で通りやすい志望動機の書き方【例文を用いて詳しく解説】

「施工管理の仕事をしてみたいけど、志望動機はどう書こう?」

「志望動機は、自分をアピールすることですというけど、書き方がわからない」

このような感じで施工管理職を目指したいけど、志望動機をきちんと書けるかということに悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

 

今回は、建設業界の施工管理の仕事を志望するときの「志望動機の書き方」について、例文を紹介しながら、その書き方のポイントを解説していきます。

 

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<目次>

  • 志望動機作成前の大切なこと

・志望動機の構成

・志望職種と企業研究の取り組み方

・自己分析に取り組み自身の魅力を把握する

  • 建設業界の仕事内容

・施工管理職の仕事内容とやりがい

・施工管理職に求められる人物像

  • 志望動機の例文と解説

・同業界からの転職をする場合

・異職種からの転職をする場合

  • まとめ

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■志望動機作成前の大切なこと

志望動機の内容は、出来るだけ具体的に文章をまとめることが大切です。

具体的にというのは、志望動機の構成の考え方を理解して書き始めることが重要となります。

 

・志望動機の構成

志望動機の構成におけるポイントは4つあります。

①希望職種で成し遂げたい「入社目標」を明記すること。

②なぜ、その目標に取り組みたいのか?

(その目標にこだわる理由を、経験したエピソードを踏まえて記述)

③なぜ、志望企業でなければダメなのか?

(選んだ理由は、同業他社より魅力的な事柄を記述)

④まとめ:入社してどのように働きたいか

(志望企業で、自身の能力をどのように活かして貢献したいのかを記述)

 

これらの内容を志望動機に展開することで、志望動機の内容に説得力が出てきます。

4つの項目を踏まえて記述するには、志望動機を作成する前に「志望職種と志望企業の研究」と「自己分析(自身の強み、職種に活かせる能力)」を行っておくことが大切です。

 

・志望職種と企業研究の取り組み方

企業は、応募者の人柄や能力を通して目指したい方向性が、自社の考えとマッチしている人材を求めています。そのため志望動機では、志望企業にとって自身が如何にマッチした人材であるかをアピールする必要があります。それには、まずは職種について良く知らなければいけません。

そこで、志望する職種とはどういう職種なのか、どのような能力やスキルが必要かを把握していきましょう。

次に、志望企業の企業研究に取り組み、企業がどのような人材を求めているのかを把握すると同時に、企業の目指す方向性を理解しておきましょう。

企業研究をすることで、その企業の魅力も見えてきますし、その魅力が他の企業とは違うモノであれば「③なぜ、志望企業でなければダメなのか?」の理由を記述することができます。

 

・自己分析に取り組み自身の魅力を把握する

自己分析をすることで、自身の能力やスキル、自分自身を把握することができます。

自己分析の仕方は、転職サイトの無料で行える「自己分析診断」などを活用すると良いでしょう。

分析した結果から見える、自身の強み、性格、能力を基に、仕事のやりがいをどのような時に感じるのかを整理し、入社後の目標でもあるどのような働き方をしていきたいかをまとめておきましょう。

 

■建設業界の仕事内容

建設業界の仕事には、土木工事業、大工工事業、電気・水道工事業などの現場作業、設計や営業、事務、そして工事現場全体を管理する施工管理など、20種類近くの職種があります。

その中でも、とても需要が高く建設業界の花形とも言える施工管理についてみていきましょう。

 

・施工管理職の仕事内容とやりがい

施工管理とは、建設工事全体を管理する職種で、工事スケジュールと工費の予算管理を主に行い、

現場で事故などが発生しないよう工事全体を進捗させていく業務を担っています。

現場仕事だけでなく、書類作成などのデスクワークや役所への書類手続き、設計者や業者との打ち合わせも行っていきます。

言わば、建設現場のプロデューサー的役割の仕事です。

やりがいの第一は、施工管理する日々の中、建築物が次第に完成へ向けて進んでいく様子を目の当たりに観ることが出来、自身の仕事の成果が建築物という形で世の中に残る達成感です。

そして、ビルや住宅、道路などの建設工事を手掛けることで、人々の生活を支えることに役立っていると実感できることも、施工管理の仕事のやりがいとなります。

 

・施工管理職に求められる人物像

施工管理職で求められる能力のひとつに、多人数のチームをまとめ、一つの目標に向けて牽引するリーダーシップが求められます。

安全に工事を進めるためには、作業スタッフへときちんと指示を出し、現場全体をまとめていく能力が必要となります。

また、スムーズに工事の工程を進捗するには、スタッフとのコミュニケーションも非常に大切です。

相手の考えや意見をしっかりと聞いた上で、良いと思うことは取り入れて、自分の考えを相手に分かりやすく伝えていくことがコミュニケ-ションの基本です。

上記のような、施工管理職で求められる人物像を理解して、志望動機でアピールするように記述していくと良いでしょう。

施工管理職のアピールポイントとしては、「体力」「リーダーシップ」「将来のビジョン」「入社意欲」の4つが代表的なポイントです。

 

①体力があること

施工管理は、屋外での作業も多く暑い夏や寒い冬は体力的につらいこともありますし、完成に向けて工期が遅れていれば、早朝出勤や残業もやむを得ないこともあるため、体力に自信があることは高評価です。

 

②リーダーシップを取れること

施工管理職は、多くのスタッフが働く現場をまとめる役割を担いますので、リーダーシップの経験があれば、そのエピソードを交えて自身のアピールをすると良いでしょう。

 

③明確な将来のビジョン

自身の将来のビジョンを明確に持つ人は、入社後に高いパフォーマンスが期待できると考えられるため採用の可能性が高まります。

 

④入社への意欲

企業は、施工管理者として長く勤務する人材を求めていますので、入社意欲の高い人ほど会社に長く貢献する可能性が高いことを、採用担当者に印象付けられます。

 

 

■志望動機の例文と解説

施工管理の転職時に、志望動機の例文を2つの例で解説していきますので、ご自身の志望動機を記述するときのご参考にしてみてください。

 

・同業界からの転職をする場合

私が貴社を志望する理由は、様々な建設業務に密接に携わりたいと考えたからです。

これまでの職場は、建設業務の下請け会社で、中規模な集合住宅の現場管理を任されていました。

その中で、私はもっとスケール感があり、様々な建設現場に携わりたいと思うようになり、

現職ではそのチャンスを得られないと感じて、転職を考えるようになりました。

貴社は、特にビッグプロジェクトの施工が多く、社会的にも認知度が高くその業務の信頼も厚く実績も多い企業です。

そのため、安定的に仕事に携わっていけると考え、とても魅力を感じています。

これまでの経験やノウハウを活かし、施工管理職で地域の活性化に貢献していきたいと考えています。

☆解説

冒頭に結論を書き、自身が何をするために転職したいかが良く書かれています。

志望企業の特徴も文中に記載し、自身のやり遂げたいことと企業が目指す方向性がマッチしていることを書き込めている点が評価されるポイントとなります。

 

・異職種からの転職をする場合

私が貴社を志望する理由は、施工管理職で自分の成し遂げた成果が形になっていく様子を、観られることが大きなやりがいとして実感できることに、魅力を感じたからです。

私は、以前倉庫会社で働いていましたが、単調な作業が多く自身のスキルアップの機会もなく、もっとやりがいのある仕事に携わりたいと考えていました。

そのような時、施工管理をしている友人の話を聞き、業務遂行の達成感やマネジメントする楽しさ、また様々な業務の中にスキルアップも実感できることを知り、とても興味を持ちました。

貴社の手掛ける建築物は、とても魅力的に見えますし、働くならこうした魅力的な建築物に自分も携わってみたいと強く思うようになり転職を決意しました。

前職で培った体力と忍耐力を活かして、現場に立って直接その役割を担っていき、貴社に貢献していきたいと考えています。

☆解説

業界未経験ではありますが、仕事に対する情熱や自身のスキルアップを望む姿勢が高い評価ポイントとなるでしょう。また、前職にて培った能力を活かして働くことを、まとめに書けているところも志望理由が明確で評価されるポイントとなります。

 

 

■まとめ

志望動機を書く前に、施工管理職に適した経験や能力をアピールするために、必ず自己分析を行って自身の経験を振り返りましょう。

志望動機は、採用担当者が読んでみて、内容がわかりやすく自社の求める人材像にマッチすれば、貢献度が期待できる人材として認められることでしょう。

そのためには、企業研究で企業がどのような人材を求めているのかを把握し、自己分析で企業が求める人材にマッチする自信の能力を、志望動機に具体的な内容で記述していくことをおすすめします。

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